さすが営業出身者
転んでもただではおきないなあ。
自伝っぽいこの本、機会があったんで読んでたんですが。
- 作者: みのもんた
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/03
- メディア: 新書
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この人って、義理と人情の化け物なところとか、ところかまわず説教するところとか、自分が好きで好きで仕方ないところとか、面白いですね。総体でこの要素すべてを持ち合わせているのは本人しかいないと思いますが、これらの一部分を持ち合わせている人はそこかしこにいらっしゃるので、そういう意味でも勉強になる一冊かも。
銀座自慢とかなかなか興味深いというか、こういうことを誇らしげに人に語る人いるんだ、というところが驚きでした。一番大事なところだろうに、ダイレクトに書いてしまうところがなんとも。
この本を見てると、急なお願いとか引き受けたこと結構あるんだろうなあ、とか見えてくるし、芸人さんとかの話見てるとわかるように、あの世界って旧態依然なところかなり残ってるので、テレビ局側もはいそれまでよ、みたいにできない訳もわかるなあ、と。良い悪いは別にして。
今回の事件について釈明もせず逃げ回ってるのが謎だったんですが、営業で培った勘で、この本の販促になる、と気づいちゃったからではないかとw あまりお小遣いわたさんかったみたいですし。本人が悪いことは間違いないですが、結構金あるのに、何の説明もなしにお前に渡す金はない、自分で稼げとかいわれたら、ちょっとゆがんじゃうかもなあ、と。因果応報ですよ、みたいなことこの本でも言ってるんですが、身をもって証明してしまっているのはさすが。
シャープ破綻に絡めて、経営者は自分で伝記とか書いたらあかんよ、って記事を目にしたことあるんですが、この方も経営者なんですよね。見事にジンクスにはまってしまった。
この手の本は自分で書いちゃいかん、あるいは自分のクレジットで出版したらあかんのでしょうね。縁起悪いんでしょう。
なんでこの人はこんなことするんだろう、とか考えるのが最近たのしくて、いろいろこういうことやってます。面白いですよ。