最先端ですね。
- 作者: 中島義道
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/06/28
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
この本で印象的だったのは後半部で、最近の若者は……のやつなんですが、著者さんの講座にくる人たちがトンガリすぎててコメディみたいになっとりまして。いやはや世界は広いというか、いろいろ知った気になってる自分にドカンときました。温室育ちの凄まじさというか、一点特化の突破力というか、人としてのバランスがぎりぎりなのがまた……。学問ってすごいんですね、としか。まさに世代論というか、中心というか王道みたいのがどっかり世の中に根付いていた作者さんの世代と、角削りすぎてセンターを失ってスーパーフラットな世間を生きる最近の人らとのぶつかり合いが、なんとも面白いですね。これだけ極端な事例みせられちゃうと、多少のことは気にならなくなって、人にやさしくなれそう。
まさかこんな本だとは。ティンときたら、いろいろ読んでみるべきですね。こういう予期せぬ出会いが醍醐味ですわ。